出演者

年齢は2007年3月末現在のものです。
文字の色はそれぞれ、第1シリーズ第2シリーズ第3シリーズ第4シリーズ第5シリーズ第6シリーズ第7シリーズ、 第8シリーズです。
一部間違いがあるかもしれませんので、お気づきの方は掲示板までご一報をお願いします。。


岡倉大吉 宇津井健
岡倉家の父。76歳(昭和6年6月20日生まれ)
両親を早くに亡くし姉の珠子が母親代わりとなる。一流企業に就職後、節子と結婚。5人の娘を授かる。定年後、子会社に重役として出向していたが、「おたふく」の女将・塚田咲枝(三崎千恵子)がきっかけで、会社を退職して調理師を目指す。「おたふく」で修行中、2度目の挑戦で調理師の国家試験に合格。「おたふく」の廃業を機に、山口商事の持ちビルで小料理屋「おかくら」を平成6年3月27日にオープン。しかし、山口商事が業績不振でビルを手放すことになったため、自宅を改装して現在の店を営む。平成10年10月に最愛の妻・節子(山岡久乃)をニューヨーク旅行中にくも膜下出血で亡くす。娘たちが持ち込む様々な問題を放っておけず、温厚で頼りになる父親だが、母親代わりとなって自分を育ててくれた姉の珠子には頭が上がらない。


森山珠子森光子
大吉の姉。79歳(大正15年生まれ)
両親を早くに亡くしたため、母親代わりとなって大吉を大学卒業まで面倒見た。大吉が節子と結婚するのを見届けると、ハワイの日系二世の森山氏もとへ嫁ぐ。しかし、まもなく夫が肺結核で他界し莫大な遺産を相続する。子供がいないため葉子を特別可愛がり、養女にしたいと言い出したこともあった。数年に一度日本に帰国し、その度に岡倉家に騒動をもたらす。


青山タキ野村昭子
「おかくら」従業員。73歳(昭和8年生まれ)
息子・久光一家と同居するが嫁との折り合いが悪く、自宅を売却して岡倉家の近所に越してくる。「おかくら」に顔を出し、節子と愚痴をこぼしあううちに意気投合。節子のニューヨーク旅行中店を任されることになるが、現地で節子が急逝したため「おかくら」にそのまま残ることになった。最初は「おかくら」を乗っ取るのではないかと弥生たちに警戒されたが、タキの人柄に触れて今では節子の代わりとして皆に慕われている。平成14年に調理師免許を取得し、給仕の仕事だけではなく調理場にも立つようになった。節子の代わりとなって大吉や5人姉妹を温かく見守る、「おかくら」になくてはならない存在。


宮部勉 山田雅人
「おかくら」従業員。34歳。
京都の料亭の長男。以前「おかくら」に勤めていた友人の小出文平(横田進)が実家に帰ることになったため、急遽後任として連れてこられた。かつらむきの名人。「ごはんや」の飯を使ったおむすびや、三色どんぶりを考案するアイデアマン。去年、京都の料亭「大川」の娘・比呂と結婚。「おかくら」を辞める。


森山壮太長谷川純
眞の高校時代の友人。「おかくら」板前見習い。21歳。
眞の高校時代の同級生。父・正造の勤める会社が倒産し、両親が離婚。やがて高校を中退する。しかし眞の紹介で「おかくら」で働くことに。正造が畠山智子と再婚して壮太を引き取ろうとしたときは、「おかくら」を飛び出し新宿の天ぷら屋「天菊」で修行したこともあった。真面目でさわやかな青年で、タキのお気に入り。


森山正造 堀内正美
壮太の父。
勤めていた会社が倒産し妻と離婚。山奥のダムで働いていたが、壮太が高校をやめて板前修業をしていると聞いて、「おかくら」へ来るなりいきなり壮太に平手打ちを食らわせた。壮太に高校に戻るよう説得したが、決意の固さに折れて応援することに。その後大学時代の友人のつてでガソリンスタンドの経理の仕事をしていた。平成16年5月、釣り道具会社の女社長・畠山智子と再婚して、再び壮太を引き取ろうとするが、壮太の熱意に押されて再び諦める。今年、妻・智子が他界し、会社も倒産して自殺未遂を起こすが奇跡的に一命をとりとめる。壮太と同居することになり、リハビリに励む。会計士の資格を持っていたので友人に仕事を回してもらいながら社会復帰中である。


畠山智子二木てるみ
正造の再婚相手。41歳。
亡き夫が経営していた釣り道具会社の女社長。壮太に会社を継いでもらいたいと願っている。今年他界。


野田弥生 長山藍子
大吉・節子の次女。51歳(昭和30年3月27日生まれ)
看護婦をしていた時に入院患者だった良と結婚し、あかりと武志を授かる。大阪の義兄夫婦のもとで暮らしていた姑のハナが脳梗塞で倒れると自ら介護を買って出て献身的な介護をし、そのお陰でハナは一人で留守番できるまでに回復した。フランス料理店「ラ・メール」のマネージャーとして働いていたこともあった。その後、良たちがはじめた「ごはんや」で働くが、代表である良が黙って退職したことに憤慨して、自分も保育園でボランティアをはじめる。基本的に穏やかな性格だが、夫や子供たちの身勝手さが我慢できずに怒ると恐い。


野田良前田吟
弥生の夫。55歳(昭和25年生まれ)
大阪出身。京都大学卒業。典型的な仕事人間かつ亭主関白で子育ては全て弥生任せ。家庭内で何か問題が起こるとその度に弥生を怒鳴りつけていた。しかし、いわきへの単身赴任をきっかけに人生観が変わり人間的に丸くなった。脱サラして梨作りをしたいと夢見たこともあったが弥生の反対で断念する。東京の本社に戻ってから人事担当重役になったが、入社以来苦労をともにしてきた仲間のクビを切るという苦痛に耐えられず自らも辞表を提出して、第二の人生として同僚らとともに「ごはんや」をはじめる。しかし、何を思ったのか、「ごはんや」を同僚に任せて庭師に転職する。


野田ハナ 杉山とく子
良の母。82歳
大阪の長男一家のもとで暮らしていたが、脳梗塞で倒れて半身不随になる。病院に押し込められていたところを弥生に引き取られ、献身的な介護のおかげで歩けるまでに回復した。人がよく、弥生たちに迷惑をかけたくない一心で大阪の老人ホームに戻ってしまうこともあったが、弥生たちの説得でこれまで良たちと暮らしてきた。しかし現在はあかりの暴言にショックを受けて再び大阪の老人ホームへ戻っている。自分を介護してくれた弥生には心底感謝している。弥生にとって大変優しい姑。


野田あかり山辺有紀
弥生の長女。29歳(昭和50年生まれ)
学生時代は芸能界にあこがれたり、「おかくら」でアルバイトをした。良の単身赴任先のいわきで梨作りに夢中になり、梨農家の秋葉家に住み込みで働くようになる。農作業はもちろん食事の支度や、和夫の寝たきりの祖母・リキ(原ひさ子)の面倒まで見た。やがて弥生の反対の末に和夫と結婚。勇気を授かる。しかし、水耕栽培を簡単に諦めてしまった和夫に愛想を尽かして2001年に離婚する。現在は「ごはんやのおむすび」の仕事をはじめて、シングルマザーたちとおむすびを売り歩いている。勇気の友達の父親である浅田和久と結婚寸前まで発展するが、破談になる。感情的なところがあり、イライラして家族に当り散らすこともしばしば。


野田武志 岩渕健
弥生の長男。27歳(昭和53年生まれ)
良を見ているうちにサラリーマンだけにはなりたくないと思い、大学受験をせず整備士になった。その後、弥生の反対を押し切り、他人の子供を身ごもった佐枝と結婚。1999年6月に男の子が生まれ、良と武志から一字ずづとって良武と命名する。「ごはんや」の配達車の改造をしたり、弥生が家出した時は佐枝に良の面倒を見させたりと家族思い。静岡在住。


秋葉和夫倉田てつを
あかりの元夫。37歳
いわきの梨農家の次男。父を早くに亡くし、兄や姉は東京へ出て行った。しかし自分は母を一人見捨てるわけにはいかず、梨園を継ぐ。いわきに単身赴任していた良と知り合い、あかりが秋葉家に住み込みで働くようになる。やがて結婚。一人息子の勇気が産まれる。母・満枝の反対を押し切って水耕栽培をはじめるが立ち行かなくなり見切りをつけてしまう。それに愛想をつかされてあかりと離婚する。あかりと勇気に未練を示して付きまとい、自殺未遂を起こしたこともあったが良に助けられて「ごはんや」で一時期真面目に働いた。満枝の他界後、梨園を手放し、「ごはんや」も辞めて、故郷いわきで新たなスタートをはかる。


野田勇気 山内秀馬
あかりの長男。5歳
あかりと一緒におむすびの移動販売車に乗っていた時は、おむすびを買いに来る主婦らに人気があった。和夫が大好きだが、あかりが会わせようとしないのでさびしい思いをしていた。現在は保育園に通うようになり、和夫のことは忘れている模様。


北川智子水町レイコ
保育士。
勇気が通う保育園のぱんだ組の先生。あかり親子のことを気にかけ、親身になって接する。あかりの相談相手になることもあり、勇気にとって父親は大切だとあかりに力説して和夫とよりを戻す気を起させた。和夫が好意を寄せていたこともある。ちなみに保育園は両親が運営している。


小島五月 (泉ピン子)
大吉・節子の次女。49歳(昭和32年5月29日生まれ)
勉強が大嫌いで高校2年のときに中退してしまい、『幸楽』の住み込み店員になった。それが縁で勇と結婚し、愛と眞を授かる。姑のキミや小姑の久子・邦子のイビリに日々耐えているが、子供たちの事となるとキミたちに逆らってでも守ろうとする。久子や邦子が持ち込む様々なトラブルが悩みの種。


小島勇(角野卓造)
五月の夫。52歳(昭和28年12月27日生まれ)
中学を卒業後、高校進学を断念して両親がはじめた『幸楽』を継ぐ。住み込みで働くようになった五月と結婚する。真面目で優しい父親だが、娘の愛を可愛がるあまり、つい口うるさく干渉してしまう。キミの渡米中に美人局に引っかかった事もあった。五月とキミの板ばさみになりいつも苦労が絶えないため、髪の毛も薄くなってしまった。愛が誠と結婚してからは、一緒にランニングをしたり、酒を酌み交わすが楽しみ。今年、初孫・さくらが誕生し、かわいくて仕方がない。


小島愛吉村涼
五月の長女。22歳(昭和57年生まれ)
中学から女子大付属の学校に通って、そのまま大学を卒業する。コンパニオンのバイトをしていたときに城代と知り合い、付き合い始める。勇は猛反対したが、城代の父・忠信と意気投合したので交際を許す事に。アナウンサーを目指して失敗し、テレビ局ADになったが上司を殴って辞め、銀行に就職して窓口業務を担当するが、上司を殴って備品管理の仕事に配置転換されたことに怒って退職したり、「愛オフィス」というホームページ製作会社を立ち上げたが、これもまた止めてしまい、派遣の仕事をしていたが、田口との結婚を機に退職。銀行時代は一人暮らしをしていたこともあったが、城代にフラれて実家へ戻ってきた。飽きっぽい?


小島眞 えなりかずき
五月の長男。21歳(昭和50年生まれ)
進路に迷ったとき”迷える子羊”というホームページを開設して、うるさばばあと名乗る桐野サチと出会う。サチに説教されて高校進学を決意する。高校に進学し、初めて口を利いたのが壮太その後一年浪人して東大に合格。現在大学2年生。夢はロボットをこしらえる事。加津を妹以上に可愛っている。東大の同級生・吉野杏子といい関係に思われたが、眞の思い違いだった。


小島キミ 赤木春恵
勇・久子・邦子の母。78歳(昭和4年2月11日生まれ)
21歳のときに青森から上京してきた小島幸吉を結婚。中華料理店『幸楽』をはじめる。当時は屋台に毛の生えた程度の掘っ立て小屋で、開店サービス記念に3日間ラーメンをタダ同然の値段で提供したという。愛と眞よりも久子と邦子の子供を可愛がり甘やかす。嫁イビリが生き甲斐で五月を些細な事ですぐイビる。最近は久子や邦子の子供が姿を見せないので、自分の味方をしてくれる従業員の聖子を可愛がっている。一昨年3月、脳梗塞で倒れ、現在はアメリカの加奈と登のもとで療養中である。古風で一筋縄ではいかず厳しい人だが、それは夫とはじめた『幸楽』を守りたいがためのことであり、本当は心優しい一面もある。


小島久子沢田雅美
勇の妹。47歳
キミが甘やかすので昔からわがままな性格で、子供の加奈と登もそれを受け継いでいる。幸吉の生前、夫・健治の金の無心によく来て五月たちを悩ませた。幸吉の死後遺産相続に躍起になるが、放棄させられる。なので現在でも何かにつけてこの話を持ち出す。数年間『幸楽』に同居していたが、その後健治がニューヨークの中華料理店にヘッドハンティングされ、一家でニューヨークに渡る。現地でアメリカ人との浮気がばれ、健治と離婚。子供2人と暮らしていたが、一昨年脳梗塞で倒れたキミを引き取る。しかし今年4月、キミの代わりに『幸楽』を監督するといって帰国。勝手な振る舞いで五月たちと対立することに。健治のケータリングに出資して、健治との復縁も望んだが、光子が激怒してケータリングを潰しにかかった。光子の替わりにケータリングを経営することになり、ホームパーティーを相手とした商売に東大生をアルバイトに起用して、軌道に乗りかけている。


田口誠 村田雄浩
愛の夫。40歳
16歳年上の愛の夫。うだつの上がらないサラリーマンだったが、病人食の宅配サービスの事業をはじめる。


田島周平岡本信人
『幸楽』従業員。46歳。
『幸楽』の味に惚れ込んで脱サラし、平成5年から修行している。聖子と結婚するが、聖子が家事を一切しなかったり、500万円を持ち逃げしたりと散々な目に遭う。五月に生意気な口を利く聖子とそれを注意する周平とで喧嘩が絶えない。サラリーマン時代に結婚を反対されていた身重の女性と駆け落ちの決心がつかないうちに女性が自殺してしまったという過去を持つ。皆から周ちゃんと呼ばれている。


田島聖子 中島唱子
『幸楽』従業員。周平の妻(旧姓・松田)。42歳
横浜中華街で皿洗いをしているときに健治と知り合い、『幸楽』に連れて来られる。やがて周平と結婚。キミの金500万円を持ち逃げしたり、大阪で女社長に騙されたりとトラブルメーカである。しかし、誰も聖子を追い出さないのは聖子がキミにゴマを摺って気に入られているからに他ならない。『幸楽』ではキミが法律なのである。キミに取り入っているのをいいことに五月に憎まれ口を叩く。


山下健治岸田敏志
『幸楽』従業員。久子の元夫。49歳
酒屋の長男だが店を継ぐのが嫌でサラリーマンになる。その後久子と結婚。ギャンブル好きで事業に失敗しては借金していた。幸吉が亡くなったときは遺産を手に入れようと血眼になった。一度失踪するが、改心して中華街で働いているところを発見されて『幸楽』で働くようになる。その後、一家四人でニューヨークへ渡るが久子と離婚して単身帰国。勇がやけどをした時に手伝ってからそのまま残って働くようになった。平成14年4月に光子と再婚する光子とケータリングを独立させたが、光子に久子との仲を疑われてケータリングを潰されかける。光子と離婚し、光子の替わりに引き継ぐことになった久子とケータリングを営む。


山下光子 奥貫薫
健治の妻(旧姓大沢)。『幸楽』従業員。30歳
栄養士の資格を持ち、結婚前は社員寮の調理場を担当していたが、健治と結婚し『幸楽』で働くようになる。才色兼備を絵に描いたようで、外回りの実績も聖子よりいいので聖子から快く思われていない。しかし、聖子に対しては涼しい顔で立ち向かっている。ケータリングを独立させ、手腕を発揮していたが、人が変わって冷酷な人間に変貌してしまった。


松本達夫榎本たつお
『幸楽』従業員。32歳
幸吉が健在の頃からの古株。元々は出前担当だったが、幸吉の急逝で料理人を目指すようになる。ケータリングに参加して、『幸楽』を辞めるが、光子の人使いの荒さにに耐え切れず『幸楽』へ戻ってくる。

坂元浩次 池田幹
『幸楽』従業員。28歳
調理師になりたくて『幸楽弁当』に採用されるが、リストラされて『幸楽』に出前担当として拾われる。出前のついでに用事も喜んで引き受けるため、お年寄りウケが良い。ケータリングに参加して『幸楽』を辞める。


城代正則宮下裕治
愛の恋人。27歳
外資系企業勤務。従兄弟の結婚式でコンパニオンだった愛と知り合う。勇は2人の交際を反対したが、勇が父・忠信と意気投合したため交際を許される。真面目で律儀な性格だが、ファザコンぶりに愛はうんざりしている。3年前別の女性と結婚した。


吉野杏子 渋谷飛鳥
眞の恋人。20歳
東大の大学生。実家は浅草の手ぬぐい屋。眞と登山に出かけたり、スキー旅行を計画したりと眞と付き合っているものと思われたが、本人にその気はなく、眞のことをいい友達としか考えていなかった。実家を継ぐはずだった姉が駆け落ちしたので職人の平ちゃんと婚約。東大を中退する。


野々下邦子東てる美
勇の末妹。46歳
ラーメン屋を嫌ってサラリーマンの小川浩介と結婚。隆とミカを授かる。浩介の長兄が他界し、浩介が実家の材木屋を継ぐ事になるが、姑との折り合いが悪く浩介と離婚。子供2人を連れて『幸楽』に出戻ってくる。バー勤めをしている時に立石一茂(橋爪淳)と不倫関係になるが、立石は胃がんで他界してしまう。やがて、クレーン車の免許を取り、工事現場で働いている時に同僚だった長太と結婚する。その後、長太がゲームクリエイターとして大成功を収めたため、現在は埼玉で悠々自適のマンション暮らし。教育ママで、隆が水道工事人になるといったときは揉めに揉めて長太との離婚騒動にまで発展した。また、キミが甘やかすので久子以上にわがままで、五月たちを悩ませる。


野々下長太 大和田獏
邦子の夫。加津の父。47歳
テレビゲーム会社のソフト開発部門で働いていたが、会社が倒産してみのりと離婚する。加津はみのりが引き取っていった。半ばホームレス状態になり、工事現場で働いていたときに邦子と知り合い結婚。しばらくしてゲームメーカに再就職し、開発したソフトがヒットして大成功を収める。現在は邦子とミカと3人暮らし。加津と邦子の折り合いが悪く、加津を『幸楽』に預けているが、いつかは一緒に暮らしたいと思っている。お人よしなところがあり、邦子が頼む事にはやすやすと金を出してしまうので加津に睨まれることもある。


野々下隆田中恭平
邦子の長男。21歳
邦子の元夫・小川浩介との間に生まれた子供。教育ママの邦子に育てられ、中学受験をするが失敗。高校入学式の日に家出して、水道工事人になるべく北原設備工業に住み込みで働くようになる。


野々下ミカ 小此木麻里
邦子の長女。18歳
甘えん坊の性格で人懐っこく、立石や長太にもすぐになついた。しかし、最近は邦子の影響で、昔の健気な姿は何処へやら、長太にブランド物をせびるわがままな高校生になってしまった。


野々下加津宇野なおみ
長太の長女。15歳・高校1年生
両親が離婚し、母・みのりに引き取られたが、みのりが借金を背負って男と海外に逃亡したため、長太を頼って『幸楽』を訪ねてきた。しかし、邦子との折り合いが悪く『幸楽』に居候する事になった。子役のオーディションに合格したり、インタネットに掲載された小説が大ブレイクしたりと天才的な才能を持つ。また、波乱万丈の人生によって素晴らしい人生観を心得て、若者たちに説教をすることもある。そのために司などから慕われている。


戸田司 東新良和
加津のボーイフレンド。16歳
母親の言いなりになってしてきた受験勉強に嫌気が差していたときに加津と出会う。加津に説教された事に大変な感銘を受けてそれ以来加津を慕うようになる。しかしドラックの売買を手伝ったとかで、一から出直すために静岡に住む祖父母のもとで暮らすことになった。最近東京の加津と同じ高校に進学した模様。


戸田弓子鶴田さやか
司の母。40歳
受験勉強中の司を加津がそそのかしているといって『幸楽』にねじ込んできた。典型的な教育ママで世間体を何よりも重視する。


戸田弘行 若山騎一郎
司の父。
仕事一筋で育児を全て弓子に任せていた。


菊村みのり熊谷真実
加津の母。
長太と離婚後、加津を引き取ったが邪魔になって捨てた。男と暮らしていたが別れて、とある地方の旅館で働くようになった。『母恋い』が出版されたとき、一度だけ加津に会いに行ったが、その後加津の前に姿を見せる事はなかった。しかし、旅館の客だったサワと知り合ったのが縁でサワが営む東京の和菓子屋『菊屋』に住み込みで働くようになり、加津とも再会を果たす。一昨年3月にサワの息子・康史と再婚した。


菊村康史 錦織一清
サワの一人息子。みのりの夫。42歳
和菓子の老舗『菊屋』の若旦那で、麻布の本店を営んでいる。妻を3年ほど前に心臓発作で亡くしたが、みのりと再婚する。『おかくら』の常連客でもある。母親のことをアンタと呼ぶが、実はマザコンでそれは愛情の裏返しである。


菊村サワ渡辺美佐子
和菓子店『菊屋』の女主人。72歳
みのりが住み込みで働く事になった和菓子店の女主人で、気風のいい女将さん。
みのりとはみのりが働いていた旅館に客として行ったのが縁で知り合う。昔、祖母や母がこしらえてくれた昔ながらの和菓子を作り続けている。3年ほど前から自然食品を使った和菓子を作り始めて売れ行きが好調である。また、麻布にある本店を息子の康史に任せて現在は文京区の実家に隠居している。加津とみのりの再会の仲立ちをする。


高橋文子 中田喜子
大吉・節子の三女。44歳(昭和36年7月18日生まれ)
国立大学を卒業後、食品会社に就職して亨と職場結婚。姑の年子と同居するが、年子の度重なる干渉や亨の浮気に悩まされる。平成8年に亨が自然食品店の『あさま』をオープンすると商売に熱中した。この頃から年子との仲はうまくいくが、年子がアルツハイマー症候群にかかるとその世話でノイローゼ気味になり、年子の死去を機に亨と協議離婚。しかし宗方に仲を取り持ってもらって亨と再婚。平成12年に旅行業務取扱主任者の国家試験に合格し、南米専門の旅行代理店を開く。亨はハワイに単身赴任していてしばらく望と二人暮らしだったが、望もハワイの亨のところへ行ってしまった。仕事を望のガールフレンドの母親である利子に手伝ってもらっている。望のギターに反対し、ヒステリーを起こす教育ママである。


高橋亨三田村邦彦
文子の夫。48歳(昭和33年生まれ)
大学卒業後、自然食品会社に就職して文子と職場結婚。一人っ子で母・年子の溺愛を一身に受けて育ったので、典型的なマザコンだった。会社の同僚と浮気したり、文子に内緒で自然食品店『あさま』をオープンさせたりと勝手な行動をたびたびとった。母・年子の死去を機に文子と協議離婚してハワイでホテルで事業をはじめる。その後、文子と再婚。ハワイに単身赴任しているが、ちょくちょく日本に帰ってくる。


高橋望 冨田真之介
文子の長男。21歳(昭和61年生まれ)
幼い頃、両親が共働きで近所の家に預けられていて不憫な思いをした。私立小学校に進学するが、悪い仲間とつるんで途中で退学する。平成14年に有名進学高校に進学。ギターのお兄さんに教えてもらってからはギターに熱中して文子と対立する。音大を目指したが結局諦めて某私立大に入学した。また、代々木公園辺りでライブを開いたのが好評で、3人組のバンドを組んだ。


金田恵理倉沢桃子
望のガールフレンド。19歳
望とピアノレッスンで知り合い、音大合格という同じ目標を持ったもの同士支えあってきたが、母・利子には望がストーカー行為をしていると勘違いされた。平成16年4月に音大に合格してからは望と疎遠になっている。現在ウィーンに留学中。


金田利子 山下容莉枝
恵理の母。40歳
望が恵理のストーカーだと勘違いして文子のところへねじ込んできた。しかし誤解が晴れると、文子と和解して親友同然の付き合いになり、現在は文子の仕事を手伝いから留守番までしている。札幌の単身赴任から戻ってきた典介が鬱陶しい。


金田典介佐藤B作
恵理の父。40歳
文子と利子の香港旅行中に高橋家へ訪ねてきて偶然帰国していた亨と意気投合する。酒癖がものすごく悪く、酔うと大声を出し、口が悪くなる。これまで札幌に単身赴任していたが、平成16年に東京本社に呼び戻された。文子と一緒になって仕事に夢中になっている利子が内心面白くない。勤続25周年の報酬として会社から支給されたハワイ旅行券で亨のホテルに宿泊したいと思っている。


宗方葉子 野村真美
岡倉大吉・節子夫婦の四女。38歳(昭和42年8月11日生まれ)
高校を卒業後、珠子が住むハワイの大学へ留学し、建築家で照明の勉強をする。ハワイで太郎と知り合い、太郎が帰国すると後を追って半同棲生活を始めるが、婚約破棄。今度は設計事務所の同僚・竹原洋次(唐沢寿明)と結婚し、岡倉家に居候するが、2人でハワイの珠子のところへ移住。しかし洋次と離婚して平成5年4月に単身帰国。やがて一級建築士の資格を取得して設計事務所を開く。太郎と再び婚約するが、太郎が合併先のオーナーの娘・美智と結婚する事になって再び婚約解消。その後、政子が葉子のマンションへ転がり込んできて奇妙な同居生活が始まる。また、宗方からのプロポーズを断り、タキの息子・久光と婚約するが、久光の子供二人が現れて婚約解消する。仕事に情熱を燃やし、「私の恋人は仕事」と言っていたが、一昨年8月に宗方と結婚するも、昨年離婚。大原と再婚して子供を授かるが、仕事の無理がたたって流産してしまう。


宗方直之井上順
葉子の夫。52歳
亨が経営していた自然食品店『あさま』も共同出資者。文子と亨の良き相談相手となり、2人の再婚の仲立ちをする。その後、葉子に八ヶ岳の別荘設計を依頼したのが縁で急速に親しくなる。葉子にプロポーズするが青山久光と交際していた為断られ、しばらく疎遠になっていた。しかし、葉子が久光と婚約解消したため再び親しくなる。葉子との結婚前は自らが所有するマンションの部屋を葉子と政子に提供していた。何度もプロポーズした末、一昨年8月すい臓がんで余命わずかと宣告されて葉子と結婚する。手術が成功し、見事復帰。高級マンションに葉子と政子と3人で住むようになる。お互いのすれ違いからか、昨年葉子と離婚。大原との再婚を快く祝う。


山口政子 草笛光子
太郎の母。63歳
山口商事の会長で思い込みが激しく、何かとしゃしゃり出てきて節子も敬遠したほど。太郎と葉子が同棲していたと知ると、真っ先に岡倉家へ怒鳴り込んできた。2人の交際に反対していたが、グラタンがきっかけで葉子の事を気に入ってしまう。それから2人の結婚に何かと手を尽くす葉子との婚約が破談になると今度は会社株主の娘と太郎を結婚させるが、とんでもなくダメな嫁だったので離婚させる。その後太郎の再婚相手に再び葉子を迎えるが、会社の都合で太郎は美智と政略結婚。美智の両親が寝たきりになり、一人っ子の美智は両親を引き取ると、政子は肩身が狭くなって葉子のマンションに転がり込む。葉子が宗方のマンションに引っ越してもくっついて来た。葉子のことをひどく気に入っていて、太郎と結婚させなかったことを後悔している。母親気取りで葉子の身の回りの世話をしていたが、さすがに葉子も嫌気が指して太郎引き取ってもらった。


山口太郎船越英一郎
葉子の元婚約者。41歳
山口商事の御曹司。ハワイ支店長をしていた時に、葉子と知り合い婚約。しかし太郎の伯父が急死し、太郎の父が社長になた為急遽東京へ呼び戻される。その後、後を追って帰国してきた葉子と半同棲生活を始める。しかし、葉子が洋次と結婚したために婚約は白紙に。株主の娘と結婚する離婚。洋次と離婚した葉子と再び婚約するが、会社の経営難で他社と吸収合併される事になり太郎は美智と政略結婚する。その後美智の両親が寝たきりになり山口家で面倒を見るが、現在は美智の両親も亡くなり美智と2人暮らし。


山口美智一路真輝
太郎の妻。37歳
大企業のオーナーの娘。経営難の山口商事と吸収合併する条件として太郎と政略結婚。太郎と葉子の仲を知り、損得抜きで昔の恋人を助ける太郎の優しさを見直し、一方葉子ともいい友達になろうと言った。その後、父が経営する会社が倒産して、抵当にしていた家をとられたため、山口家で引き取る。2人とも寝たきりになり、その看病に追われた。現在は両親もなくなり、葉子とタッグを組んで空間デザイナーの仕事をする為に勉強に明け暮れている。


大原透 徳重聡
葉子の夫。27歳
両親が事故で亡くなり、単身アメリカに渡った。仕事で葉子と知り合い結婚。大吉を実の父親のように慕い、父親ができたみたいと喜ぶ。誠実でさわやかな青年で、大吉をはじめ、親戚たちから気に入られる。


本間長子藤田朋子
岡倉大吉・節子夫婦の五女。35歳(昭和44年9月15日生まれ)
トラック運転手の遠山昌之(香川照之)と結婚するが、2年後に昌之がクモ膜下出血で他界。すると福島から昌之の腹違いの兄夫婦が現れ、遺産を自分達のものにしようと長子を追い出し、遊を福島へ引き取っていった。しかし遊を施設へ入れようとしていると知ると、岡倉家で引き取る。ところが雲仙で旅館を営んでいて、遊を引き取りたいという遊の伯母・田村綾子(香川京子)が現れ遊を雲仙へ引き取っていった。やがて昌之の当直だった英作と結婚する。結婚後、長子は翻訳のアルバイトを始め、家事や子育てをおろそかにしている為に姑の常子とのトラブルが絶えない。また大吉と同居している事も常子は気に入らない。


本間英作 植草克秀
長子の夫。38歳
長子の元夫・遠山昌之を執刀し、それが縁で長子と知り合い自分が働く『関東総合病院』の院長秘書の仕事を斡旋した。やがて長子と結婚。日向子も産まれ親子3人で暮らしていたが、大吉が倒れてから岡倉に同居する。一時地方の救命救急センターに転職したが、激務で体調を崩し退職。現在は神林の斡旋で城東医科大学附属関東総合病院の内科医長として働いている。優しい性格で、母・常子の言いなり。家事をおろそかにする長子とそれが気に入らない常子の板ばさみで苦労が絶えない。学生時代から『幸楽』の常連で、勇と酒を酌み交わすのが楽しみ。


本間日向子大谷玲凪
長子の長女。9歳・小学4年生(平成7年12月6日生まれ)
長子が面倒を見ないので、タキらが面倒を見ている。医者になるために私立の名門小学校へ通っていて、おばあちゃん子。ピアノを習っている。まわりからヒナと呼ばれている。


本間常子 京唄子
英作の母。65歳(昭和14年12月24日生まれ)
産婦人科を営み、英作と由紀を女手ひとつで育ててきた。翻訳の仕事をして家事をおろそかにする長子がとにかく気に入らず、何かあるたびに離婚を切り出す。本間病院を継いでもらうために伸彦を婿養子として迎え、多額の金をかけて本間病院を不妊治療ができる病院にかえた。しかし由紀夫婦との不和から家出。上京して神林と同居し、ボランティアを始めた。現在は神林と『神林クリニック』を開業している。一昨年神林とついに結婚。大阪出身で猪突猛進型の人間。


神林清明愛川欽也
常子の夫。66歳
優秀な内科医で顔が広く、英作に『関東総合病院』内科医長の職を斡旋した。現在本郷の自宅で『神林クリニック』を開業している。温厚な性格で人受けがよいが、英作からあまり快く思われていない。


本間由紀 小林綾子
英作の妹。33歳
東京の医大に進学し英作と同居していた。医師の国家試験に合格するが、大学の研究室に残る。しかし、慕っていた助教授が結婚したと知ると意気消沈して大学を辞め、本間病院を継ぐ気になり、伸彦と結婚。長男・紀彦を授かる。しかし、伸彦の姉・静子の問題で軋轢が生じ、一昨年伸彦と離婚した。

春日伸彦(葛山信吾)
由紀の元夫。36歳
由紀と結婚し、本間病院を継ぐ。しかし、姉・静子と由紀の不和で結局由紀と離婚するが、本間病院にはそのまま残る事に。しかし、その後結局本間病院を出てゆくことになり、それが原因で本間病院は倒産してしまう。